SKY BLUE

鋼の錬金術師

月刊少年ガンガン・荒川弘



■ 鋼の錬金術師 感想など(2004年9月)/感想トップへ戻る


2004年9月25日/アニメ第49話「扉の向こうへ」

大総統。彼にとって家族というのはなんだろう。単にカムフラージュのためだけの存在なのでしょうか。あたたかい家庭は全部つくりごと? 息子の成長を見ても何も思わなかったのでしょうか。それとも何かを感じていたのでしょうか。

ラースがスロウスに母親を求めていたことからもわかるように、ホムンクルスにも人間らしい感情というものは存在するのですよね。グラトニーがラストを求めるのはどういう感情なんだろう。あの取り乱し方からすると、ラストに精神的に依存していたのは間違いなさそうですが。

ホムンクルスと人間の違いがますますわからなくなります。あれで魂がないなんて言えないですよね。

ジ、ジオフロント? これもホーエンハイムの仕業? すごい力ですね。というか賢者の石の力か。賢者の石に近づきすぎた人間を町ごと抹消したということなのでしょうか。

ダンテは勘違いしているのか。エドとアルがロゼを好きだと。うーん、一歩間違えればウィンリィが連れてこられていたかもしれないですね。ロゼには悪いけれど、ちょっとほっとしてしまいました。あ、ウィンリィでは胸が足りないのかな(オイ)。

しかしロゼはいったいどうしてしまったのでしょうね。魂の抜け殻みたいです。一度エドの名前を呼んでくれましたが、それ以降はまた戻ってしまったみたいです。ロゼの魂はどこかにいってしまったのか、それとも正気を失っているだけか、どっちなんだろう。

ダンテはやはりホーエンハイムに執着していますね。

ダンテの体はだいぶ持ちが悪くなっているようです。400年で10人未満ということは、ひとり平均40年以上のはず。今の身体になってからはまだほんの少ししか時間がたっていないのに、もうだいぶ腐ってきていましたよね。放っておいても、そのうち魂の定着ができなくなってくるように思います。

痛みを与える教訓。それを与えられるのは神様だけ。そして神様を気取っているダンテ。人間が神を気取る傲慢ほど恐ろしいものはありません。

賢者の石を手に入れると等価交換の原則から解放されるといっていますが、それは違うのではないでしょうか。賢者の石それ自体が代価なんですよね。人の命という、とても重い代価なのではないかと思うのです。

等価交換はある一定のルールの範囲内だけで成り立つものだと私は思っています。錬金術とか、お互いが納得した交換とか。お金で物を買うのもそうですね。価値というものは万人に同じというわけではない。どんなに代価を払っても得られないものもある。代価を払わなくても得られるものもある。世の中の原則は等価交換にはなってはいない。その点ではダンテのいうことに賛成です。

世の中は不平等にできている。だからといってひねくれてしまうのは違うのではないかな。世の中の原則に「等価交換」を持ち込むからややこしくなるわけで、もっと単純に考えた方がいいような気がします。手に入れたいものがあるなら努力しよう、大切な人には優しさをあげよう、大事にしよう。報われないこともあるけれど。それだけのことではないでしょうかね。

もっといえば、世の中の原則が等価交換かどうかというのは、どちらでもいいのではないでしょうか。等価交換だと思う人もいれば、そうでないと思う人もいる。だからといって何が変わるわけでもない。その人の気持ちのあり方だけです。

等価交換といっても人それぞれ考え方は違ってきますしね。努力を重ねても国家錬金術師になれなかったとき、ある人は努力という代価を払ったのに国家錬金術師の資格を得られなかったと考える。しかし別の人は努力という代価を払って錬金術に詳しくなれたと考える。どうせなら良い方に考えた方がいいですよね。

ダンテは前者だったのではないでしょうか。等価交換を信じていたのにそのように考えることが重なって、裏切られたように思ってしまったのかなと。もしくは単に自分の力を過信してしまったとか。

ダンテとホーエンハイムのまとめ(かなり記憶があやふやで自信なし)。ふたりは何かの目的のために賢者の石をつくろうとしていた。そのときの事故でふたりは他の人に自分の魂を定着させた。ふたりはともに生きていくつもりだったが、考えの相違から道を違えてしまう。ホーエンハイムは等価交換を世界の原則だと思っていたが、ダンテは等価交換など信じなくなった。なぜなら自分はなんでも得られるから。自分は神にも等しい存在。一方でホーエンハイムは人間が賢者の石に近づくヒントを残す。…なぜ? エドを賢者の石に導くため? エドにダンテを止めてほしかった(もしくは倒してほしかった)のでしょうか。それともエドと賢者の石に密接な関係が?

扉の向こうのエドが良かったです。あれは扉の向こうなのですよね? 雰囲気から察するに400年前っぽいですが。扉の向こうにあるのは真理ではなかったの? わけがわからなくなってきました。

扉の向こうにも「エドワード」が存在していた。そしてそれはホーエンハイムの息子ではないらしい。扉の向こうのエドワードとこちら側のエドワードはどういう関係なのでしょうか。扉の向こうが400年前だとすると…。エドは「エドワード」からつくられた、なんてことはないですよねぇ。老けるホムンクルスがいれば、成長するホムンクルスもありでしょうけど…。

扉の向こうが400年前ではなくて、まったくの別世界だとしたら、またわけがわからなくなってきます。

ところでヒューズさんはいったいどこまで嗅ぎ付けていたのでしょうか? こんなに詳しくわかっていたとは思えない。大総統と秘書がホムンクルスらしいということくらいなのかな。


2004年9月20日/ゲームノベルズ 鋼の錬金術師 翔べない天使

ゆっくり読むつもりだったのですが、さっくりと読めてしまいました。キャラクターがきちんとつかめていて違和感がなかったです。なんんとなくタッカー事件を彷佛させますね。キメラとか娘とか。アルモニはかわいいなぁ。最後の手紙はちょっと泣けました。エドの師匠っぷりも良いです。素直でないあたりがエドらしくて。すっかり優しいお兄さんのアルも微笑ましいですね。秘書姿をとことん追求のホークアイ中尉も良い。マスタング大佐、そんなに笑わなくても!


2004年9月18日/アニメ第48話「さようなら」

アームストロング。論理もへったくれもない、意味不明な筋肉ゴリ押し作戦(笑)。困ったときの筋肉ですか。あれで説得できたのですかね。もしかしたら最大の武器かもしれません。

ニセモノ兄弟がまた出てくるとは思わなかった。性懲りもなくエドを名乗っちゃって。でも災難でした。タイミング悪すぎ。自業自得ですけど。処刑されなくて良かったですね。ロス少尉で助かった。まあどちらにしろ、おとなしく処刑されるとは思いませんけれど。

タッカー。なんかもう精神的におかしくなってきているような。魂のない人形がタッカーの罪の形…。黙ってそれを抱いて生きていってくれればいいのですけど、なにかと騒動を起こされては困ります。放っておいていいのでしょうか。

マスタング。ハボック変装姿は良かったです。カッコよすぎ。その後の変装も。そしてリザさんも良いです〜。ちょっと機嫌が悪かったのは、看護婦さんがマスタングにメロメロだったからかな。プチ嫉妬か?! ていうか、そう機嫌が悪いようには見えなかったのですけど、マスタング大佐にはその微妙な違いがわかるということですかね。ふふ。

マスタングの決断は賢いとはいえないけれど、それでも応援したい気持ちにはなりますね。無念な結果にはならないように祈っています。犬死にだけは嫌ですよ…。

マスタングが差し出した手をぺチッと払うエドが良かった。かっちり握手をするよりエドらしいです。そんなことをしなくても気持ちは通じ合っているでしょうし。

エドはあきらめたのでしょうか。自分たちのなくしたものを取り戻すことを。それよりも賢者の石を消滅させることが大切だと。賢者の石を消滅させるというのは、アルを消滅させるということになりませんかね。その決心をしたということ?

賢者の石を消滅させても、人間にそれを求める気持ちがある限り、いつかまた生み出されますよね。結局は同じことが繰り返されるような気がしてなりません。人間が人間である限り、根本的な解決というのはなさそうな。「七つの大罪」にしても、いつまでたってもなくなりませんし。

サブタイトルの「さようなら」が気にかかる。エドとマスタングの永遠の「さようなら」にならなければよいのですが…。


2004年9月11日/アニメ第47話「ホムンクルス封印」

ホムンクルスに人間だったときの記憶があったのかどうかずっと疑問だったのですよね。ラストは過去のことを思い出していたようなシーンがありましたし、スロウスもずっと記憶があるかのような発言をしていましたものね。術者の思いが移ったということか。だったら納得。

でも魂がないというのがどういうことか、いまだにわかりません。ホムンクルスが人間ではないというのは、体の作りそのものが違うということでわかりますが。魂がないといいつつ、みんな悩んだり怒ったり泣いたり母親を求めたり、めちゃくちゃ感情的で人間的です。魂はなくても感情はあるなんてことあるのでしょうか。ではそもそも魂ってなに? 記憶とも違いますし。ハガレンの世界では誰も疑問に思っていないのが不思議です。

確かに人体錬成をしようとした過ちでホムンクルスが生まれてしまったわけですが、それを葬らないといけないというのはなぜなのでしょう。よくわからなくなってきました。失敗をなかったことにしようとしているみたいに思えるときがあるのですよね。存在してはならないから、もともと過ちだったから、魂がない化け物だから、ってちょっとひどいかな。もし、お互いに害を及ぼさないという約束ができれば、共生してもいいのではと思ったりして。

ラスト。エドに力を貸してくれたのは心強かった。エドに人間にしてもらうという取り引きをしたのかな。人間になりたいという真意は、死にたかったということ? それが彼女の無意識の記憶ということでしょうか。

ホムンクルスが生き返るのは、赤い石の数だけ。そうだったんだ。グリードが死んだのもそういうことか。赤い石を吐き出していましたものね。ダンテは赤い石を握ることで、ホムンクルスたちをコントロールしていたということですか。

スロウス。「あなたたちを愛してしまいそうになる」から殺すってなぁ。気持ち的にはわかるのですよ。でもセリフにしてしまうとなんか陳腐に感じてしまいました。エドアル本人には言ってほしくなかったかな。そういう葛藤は秘めたままにしてほしかった。

結局スロウスの目的はなんだったのでしょう。ホムンクルスになりたての頃は、ダンテにそそのかされて人間になりたがっていたようですが。人間になればその記憶のことがわかるようになると。でも今はその記憶を探ろうとはしていないようですよね。エドとアルを殺す方にすりかわってしまったみたいで。単に命をつなぐ赤い石をもらうためだけ?

アル。甘いというか、中途半端というか。スロウスを助けるのか倒すのかどっちだ。助けるつもりなら徹底的にやってほしかった。まあ、悩んでいたのでしょうけどね。エドほど簡単に頭を切り替えられないでしょうし。

タッカー。スロウスに殺されるかと思ったけど、とどめは刺されませんでしたね。しぶとすぎるよ。まだ活躍するつもり?

ダンテ。スロウスがホーエンハイムの妻ということは知っていたみたいですね。嫉妬はしなかったのかな。

だんだん絵的にちょっとなぁと…。絵が汚いというわけではなくて、楽しくないというかなんというか…。なんとなく嫌な感じがしてしまう。エヴァのときに感じたのと似ている感覚。絵だけでなくストーリーもかな。

最終回はせめて嫌な感じを残さない終わり方をしてほしいです。100%ハッピーエンドでよかったねというのも嫌ですが。そんなのは嘘でもないとありえないですし。ちょっと切ない感じを残しつつ、ケリはきちんとつけて、笑えるようにはなってほしい。


2004年9月4日/アニメ第46話「人体錬成」

ダンテ。ホーエンハイムからの恋文を後生大事にとってあったのですね。やはり今でもホーエンハイムのことを…? そうだとしたら悲しい人です。というか、ホーエンハイムはひどい人ということになりますが。愛したのはトリシャだけではなかったのか?! 愛していなくても口説いたり恋文を送ったりということは平気で出来てしまう人なのか。ていうか、本人に自覚はないのか? うーん…。

フュリー曹長。悪性の水虫?! 脳に転移?! マスタング大佐ももう少しましな嘘を考えられなかったのか。…もしかして、ホークアイ中尉が考えたのかな? 部下思いの行動だとは思いますけどね。それにしても水虫…脳に転移…(汗)。

マスタングは准将に昇進ですか。アームストロングも中佐に昇進。単純に良かったねと言えないのが悲しい。キング・ブラッドレイ大総統にしてみれば「どうせすぐ死ぬんだし」ということなんですよね…。

エンヴィー。ホーエンハイムのいちばん大切な子供だったはず、なのですね。それってやはりホーエンハイムが人体錬成をして出来たのがエンヴィーということでいいのかな。なのに、捨てられたから許せないということか。エドとアルに対する嫉妬? それともホムンクルスとして作られたこと自体を憎んでいるのか。でもそれだったらいちばん大切な子供というあたりが、いまいちよくわかりませんが。ホーエンハイムと一緒に過ごした記憶でもあるのでしょうか。

大総統はダンテが作ったようですね。最高傑作とか言っていましたが。人体錬成の失敗から生まれたわけではなくて、あえて作ったということなのでしょうか。

ニーナが甦っても、タッカーがアレではね…。普通、ショックでしょう。父親があんなのでは。いろんな意味で。ニーナも魂のないただの入れ物だったようですが。それで良かったのかもと思ってしまいました。

ラスト。「おばはん」と言われてキレた?(汗) なんか、そんなふうに見えましたが…。

「楽しそうに生きている」ってけっこうひどいかも。何も知らないのに。エドにはそう見えたかもしれませんが、ラストは思いつめていましたよね。本当に人間になりたいと。ラストだけかな。本気でそこまで思っているのは。でもどうして「人間なんか」になりたいのか、という疑問は残ります。まあ、理性ではないのでしょうけど。長いこと生きていてもそういいことはないですよね。不老不死なんて、しょせんは幻。精神がそれについて行けないのですから。ホムンクルスはどうだかわかりませんけどね。

賢者の石。そういえば使ったらなくなるんですよね。とすると、賢者の石を使い続けると、アルは消滅してしまうということか。


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